Case No.1
【導入事例】
【導入事例|着物EC】商品訴求を強めてもCVが伸びない原因は「魅力不足」ではなく「判断材料不足」だった — ユーザーインサイト調査で検討段階の心理障壁を可視化
着物関連商品ECで、「気になる」から「購入」に進まない理由をユーザーアンケート・インタビューで可視化。 購入を動かすのは”魅力訴求の強化”ではなく”判断材料の充実”であると特定し、改善優先度を再設計しました。
この事例の要点(30秒サマリー)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 業種 | 着物関連商品EC(アパレル/ファッションEC) |
| 対象 | 商品ページ・画像・レビュー・購入検討プロセス |
| 企業課題 | 商品の魅力や特徴は訴求しているが、購入転換が伸び切らない/離脱理由が推測ベースで改善優先度が決まらない |
| 実施メニュー | ユーザーアンケート+インタビューによるインサイト調査(検討段階フォーカス) |
| 主な成果 | 「魅力不足ではなく理解不足」という構造を特定/判断材料ニーズ・UGCニーズを言語化/改善優先順位を再設計 |
| 実施期間 | 約1週間 |
| N数 | N=50名 |
こんな方におすすめ
- CVRが頭打ちで、追加の改善打ち手が見えなくなっている
- 離脱理由が推測ベースでしか語れない
- 商品ページのどの情報が不足しているか、確証を持って判断したい
- アパレル・ファッションEC・ビジュアル訴求型商材で検討段階のボトルネックを特定したい
課題:「魅力は伝えているのに、検討が前に進まない」理由が分からなかった
着物関連商品のEC展開において、商品点数・ビジュアル・説明情報は一定水準で整備されていました。一方で、次のような課題を抱えていました。
- 商品の魅力や特徴は訴求しているが、購入転換が伸び切らない
- 「気になる」から「購入」に至らない理由が把握できていない
- 離脱理由が推測ベースで、改善優先度が決められない
- 商品ページのどの情報が不足しているのか確証が持てない
- ユーザーの検討プロセス上の心理障壁が見えていなかった
必要だったのは 訴求強化 ではなく、検討段階の詰まりポイントの特定 でした。
施策:検討プロセスに焦点を当てたユーザーインサイト調査
調査設計
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 手法 | ユーザーアンケート+インタビュー(インサイト抽出型) |
| 調査対象 | 商品ページ/商品画像/操作性/レビュー/購入意欲 |
| 主な取得項目 | 商品画像の分かりやすさ・情報量/商品ページの理解しやすさ・見やすさ/追加で欲しい情報(自由記述)/操作性・比較のしやすさ・レビュー期待値/購入意欲の有無とその理由 |
| N数 | N=50名 |
| 実施期間 | 約1週間 |
| 納品物 | 定量集計レポート/自由記述の言語分析/改善優先度の再設計提案 |
今回、特に重視したポイント
自由記述回答の重点分析。 ユーザーがどんな言葉で「分からない」と感じているかを、原文ベースで抽出しました。
「気になる」は買う理由にならない。 「理解できた」こそが、購入決定の直前にある感情である。
成果:購入を動かすのは「魅力訴求」ではなく「判断材料の充実」だった
Before / After:改善方針のパラダイムシフト
| 改善軸 | 従来の想定方針(Before) | 調査で判明した有効方針(After) |
|---|---|---|
| コピー設計 | 魅力コピーを追加 | 判断材料の追加 |
| 訴求内容 | 抽象訴求(素敵・上品 等) | 具体情報(生地感・厚み・サイズ感) |
| 商品説明 | 商品そのものの説明 | 使用イメージ・着用シーンの提示 |
| 写真の方向性 | 写真点数を増やす | 情報密度を増やす(寄り・引き・質感アップ) |
| レビュー表示 | 星評価中心 | 体型付き・テキスト重視のレビュー |
発見①:最も多い不満は「魅力不足」ではなく「理解不足」だった
商品画像については一定の評価がある一方で、次のような声が複数確認されました。
- 内容が分かりにくい
- 対象範囲が分からない
- どこが商品なのか判断しづらい
👉 ユーザーは「良さそう」では購入せず、理解できた状態で初めて検討が進むことが判明。
発見②:情報ニーズの本質は「映える画像」より「判断できる画像」
改善要望として多く挙がったのは次の要素でした。
- 生地アップ
- 質感が分かる写真
- 厚みが分かる写真
- 明るい物撮り
- 着用イメージ
- コーディネート例
- 寄り・引き両方の写真
👉 ビジュアル訴求 = 購買促進ではない。 ユーザーは「映える」より「判断できる」ことを求めていました。
発見③:レビュー・UGCへの期待値が極めて高いカテゴリだった
レビューに関しては以下の声が目立ちました。
- テキストレビューが欲しい
- 身長・体型情報が欲しい
- 着用者情報が欲しい
👉 着物EC(=体に合わせて着るビジュアル商材)はUGC依存度が高いという構造が明確になりました。
勝ち筋:施策優先順位を「魅力 → 判断材料」へ再設計
| # | 打ち手 | 狙い |
|---|---|---|
| 1 | 魅力コピー追加 → 判断材料追加へ | 「良さそう」を「理解できる」に変える |
| 2 | 抽象訴求 → 具体情報へ | 質感・厚み・サイズ感を言語化 |
| 3 | 商品説明 → 使用イメージ提示へ | 着用シーン・コーディネートを見せる |
| 4 | 写真点数増 → 情報密度増へ | 寄り/引き/質感アップを組み合わせる |
| 5 | 星評価 → 体型付きテキストレビューへ | 購入判断に使える粒度のUGCを蓄積 |
副次的な示唆:カテゴリ特性として押さえるべきポイント
- 着物EC=「確信」で買うカテゴリ(衝動買いにはなりにくい)
- ユーザーは自分に似た体型のレビューを探している
- 「コーディネート例」=着回し可能性の検証素材として機能する
- 商品ページは「カタログ」ではなく「判断材料の集積地」として設計すべき
まとめ:訴求強化より「検討段階の情報設計」がCV改善の鍵
本ユーザーインサイト調査により、購入を動かすのは「魅力の強さ」ではなく「判断できる情報の量と質」であることが明確になりました。
検討プロセスの心理障壁を可視化できれば、 今後のページ改善・UGC活用・訴求設計の方向性が具体化できる。
施策の打率を上げたい事業者にとって、「何から直すか」を事前に特定できるのは非常に大きな意思決定上の利点です。
貴社のECサイトでも「検討段階の詰まり」を可視化しませんか?
「CVRが頭打ちで、追加の改善打ち手が見えない」 「離脱理由が推測ベースでしか語れない」 「商品ページのどこを直せばよいか、確信を持って判断したい」
そんな悩みを抱えるEC事業責任者・マーケティング担当者の皆様に、 プロモニターではユーザーインサイト調査を通じて貴社ECサイトの検討段階ボトルネックを構造で特定します。